マクラーレンはドライバーラインアップ変更を考えていないとチーム代表のマーティン・ウィットマーシュが明かした。
マクラーレンのジェンソン・バトンは、2009年にチャンピオンも獲得している実績と、さらに経験も豊富なドライバーだが、現在33歳で、2015年にマクラーレン・ホンダとなったときに確実にチームにいるとは言えない。
「とにかく、彼が2015年もまだチームにいてくれることを願っている」とマネジングディレクターのジョナサン・ニールは話している。
バトンより、セルジオ・ペレスの将来のほうが不確かだ。ペレスは、今年メルセデスAMGに移籍したルイス・ハミルトンの後任としてチームに加わったが、ここまでの成績は安定していない。
ペレスはバトンに匹敵するペースが出せずに苦しむことが多く、F1第4戦バーレーンGPでは、決勝でバトンのリアタイヤにフロントウイングを接触させてレース後にチームに謝罪している。また、不振にあえぐ名門チームで走るプレッシャーも感じているようだ。しかし、第5戦F1スペインGP予選では、バトンも驚くタイムを出してトップ10入りを果たした。
ウィットマーシュは、進歩の兆しが見えてきたと話す。
「チェコ(ペレスの愛称)は、(契約する)以前に見せていた知性を示しつつある」とウィットマーシュは21日(火)にチームのタイトルスポンサーであるボーダフォンのテレビ会議で記者らに語った。
「いい方向に向けて努力しているし、チームプレーがきちんとできると思う」
「こういったプレッシャーの中でチームに加わった比較的経験の浅い者が未来のスターになるには、チームメートを倒さなければならない。彼は今それに取り組んでいるところだ」
「チームのドライバーラインアップには非常に満足している。もっと良いマシンを与えられるよう目指しているわけだが、そうなれば結果も向上すると確信している」とウィットマーシュは話した。