5月26日(日)に決勝が行われるインディカー伝統の1戦インディ500に向けて、プラクティス7日目が行われた。AJフォイトレーシングの佐藤琢磨は、満足できる走行ができたようだ。以下、AJフォイト・レーシングのプレスリリース。
佐藤琢磨はカーNo.14 ABCサプライ・ホンダにいち早く乗り込むと、ポールデイ前日のこの日がなぜ“ファスト・フライデイ”と呼ばれるのかを早々と実証してみせた。この日の最速ラップを記録するまでにはわずか11ラップしか要さなかったにもかかわらず、今月に入ってからのベストにあたる227.038mph(約363.3km/h)をマークしたのである。これは、全ドライバーの10番手、ホンダ・ドライバーのなかでは2番手にあたるスピードで、ホンダ勢でトップだったダリオ・フランキッティとは0.042秒差でしかなかった。
この日は天候不良のため、午後5時からメディアセンターで予選の出走順を決める抽選が行われた。ここで琢磨はラッキーなクジを引き当て、2番手に出走することが決まった。
土曜日の午後4時までには上位24台が確定し、そのうちのトップ9がファイアストン・ファスト6のオーバル版(もしくはファスト9)に出走する。午後4時30分から午後6時まで、9名のドライバーは10万ドル(約1030万円)の賞金を賭けたシュートアウトに挑む。33のグリッドのうち、彼らを除いた部分については日曜日(バンプデイ)に決まる。
佐藤琢磨
「今日はとてもわかりやすい1日だったと思います。ファスト・フライデイでは、高いブースト圧を使って予選用セットアップのみを試すことになります。最初の走行の後で、僕たちは良好な改善を果たし、2回目の走行はとても満足できるものでした。雨が降り始めたためにそれ以上のパフォーマンスは発揮できませんでしたが、僕たちはとてもいい状態にあると思います。今晩はデータを詳細に見直し、予選に向けた最終準備として行われる明日の午前中の走行に備えてマシーンにファインチューニングを行います。今日は、短いけれど、いい1日でした」