ピレリは、1列目からスタートしたドライバーの優勝率が非常に高いF1スペインGPで、タイヤ戦略によってこれを覆すドライバーが現れるのかが注目点だとしている。以下は、ピレリジャパンのプレスリリース。
メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、通算 3 度目のポールポジションを獲得しました。ポールタイムは、ピレリの P Zero ホワイト・ミディアムタイヤで計測されました。今週末用のコンパウンドは、P Zero オレンジ・ハードと P Zero ホワイト・ミディアムが選択されています。
ミディアムコンパウンドを使用したロズベルグのポールタイム1分20秒718は、昨年、DRSの使用制限が無い中でウィリアムズのパストール・マルドナードがソフトコンパウンドで叩き出したポールタイム(1分22秒285)よりも 1.5 秒以上速いものでした。過去に、フロントローより下のグリッドからのスタートで優勝したケースはたった1度だけという、ここバルセロナでは、予選でのパフォーマンスが非常に高い重要性を持ちます。
午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、フェラーリのフェリペ・マッサが、ミディアムコンパウンドを使用して、セッション終盤にロータスのキミ・ライコネンのタイムよりわずか 0.006秒速い最速タイムを記録しました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「昨日は午前中のウェットウェザーによって、各チームの予選への準備作業が制限されたため、今日の段階では多くの疑問符が残った状態だったと思います。予測した通り、路面は大幅に改善し、今年のバルセロナでのポールタイムは、2011年にピレリが Formula Oneに復帰して以来最速となりました」
「各チームは、迅速に我々の P Zeroオレンジ・ハードの最新の進化を把握していました。この進化によって、タイヤを最適な作動温度領域内に維持することが容易になり、多様な戦略が可能となります。大きな横方向の荷重、粗い路面、バルセロナの高い気温は、タイヤにとって極めてチャレンジングです」
「昨年同様、決勝では3ストップを予想しています。フロントローからの優勝の可能性が非常に高いため、タイヤ戦略を駆使してこのトレンドを覆すドライバーが見られるかどうか、興味深いところです」
ピレリの戦略予測:
昨年同様、66 周で競われる決勝の最速戦略は、3ストップと予測しています。
ミディアムでスタート
1回目のストップ:16周でミディアムへ交換
2回目のストップ:33周でミディアムへ交換
3回目のストップ:50周でハードへ交換
代替戦略
ミディアムでスタート
1回目のストップ:17周でミディアムへ交換
2回目のストップ:34周でハードへ交換
3回目のストップ:50周でハードへ交換
FP3 のラップタイム上位:
1 マッサ 1分21秒901 ミディアム新品
2 ライコネン 1分21秒 907 ミディアム新品
3 ウェバー 1分22秒 044 ミディアム新品
トップ 10 ドライバーの使用タイヤ:
ロズベルグ ミディアム新品 1分20秒718
ハミルトン ミディアム新品 1分20秒972
ベッテル ミディアム新品 1分21秒054
ライコネン ミディアム新品 1分21秒177
アロンソ ミディアム新品 1分21秒218
マッサ ミディアム新品 1分21秒219
グロージャン ミディアム新品 1分21秒308
ウェバー ミディアム新品 1分21秒570
ペレス ミディアム新品 1分22秒069
ディ・レスタ ミディアム新品 1分22秒233