メルセデスのモータースポーツディレクターであるトト・ヴォルフが過去にトロ・ロッソ買収を打診されていたことが明らかになった。現在はメルセデスAMGの共同オーナーも務めるヴォルフは、2009年にレッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツからレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソの買収を持ちかけられたが、結果的にこの申し出を断り、ウィリアムズの株式を購入したと述べた。
「ある日、ディートリッヒ・マテシッツがヘリコプターでやって来て、私にトロ・ロッソ売却を申し出てきた」とヴォルフはフランスの『AFP通信』に語った。
「ウィーンにある私の会社とトロ・ロッソのビジネスモデルを分析したのだが、マニュファクチャラーが数億ユーロを費やしていることを考えると、プライベートチームを所有するのは割に合わない」とヴォルフは断った経緯を明かした。