ロバート・クビサが、メルセデスAMGでシミュレーターによるF1テストを受けたという報道を認めた。
冬にメルセデスのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)カーでのテストを受けていたクビサ。最近、ロンドンの空港で目撃され、シミュレーター走行を行うために、ブラックリーのメルセデスAMG本部へと向かったという報道が流れていた。
現在、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを抱えるメルセデスAMGは、この件に関してのコメントを拒否していた。
だが、かつてBMWザウバーとルノーで活躍していたクビサ自身がこれを認め、次のように語っている。
「そう、それは本当だよ。僕はあそこへ行った」
『Speedweek(スピードウィーク)』の記者マティアス・ブルナーは、さらに次のようなクビサのコメントを引用した。
「でも、何度行ったとか、(シミュレーターで)何周走ったとかは言うつもりはないよ」
「僕がヒースロー空港に姿を見せるときは、いつもブラックリーに向かう途中だとは限らないしね」
2011年F1シーズンの開幕前にラリーレース中に起こした事故により重傷を負い、F1の戦列を離脱したクビサだが、今季はWRC(世界ラリー選手権)の改造市販車カテゴリーであるWRC-2に参戦しているものの、その事故の後遺症により、まだ右腕が完全に動かせる状態とはなっていない。
だが、クビサは、F1復帰に向けた動きは順調に進んでいると次のように付け加えている。
「今では、バルセロナ(スペインGPが開催されるカタルーニャ・サーキット)での運転なら可能だと思う。でも、まだモナコは無理だね」