次戦F1スペインGP(5月12日決勝)からピレリタイヤが若干変更されるが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、変更内容について満足していないと話した。
2013年のピレリタイヤは性能劣化が激しすぎるとして関係者やチームから不満が出ている。なかでも特に声高にタイヤを批判しているのがチャンピオンチームのレッドブルだ。
ピレリは、開幕4戦を受けてタイヤの変更を発表したが、最も硬めのハードタイヤのみを若干変更するにとどまっている。
この変更についてマルコは、29日(月)にオーストリアのシュピールベルクにあるレッドブルのサーキットで次のように話したと『DPA通信』が伝えた。「できるだけ早期に、われわれの潜在能力を制限しないタイヤがほしい」
「自分のクルマから最大限の力を引き出せるというのがあるべき姿だ」
マルコは現在のピレリタイヤについて、レッドブルのように優れたマシンのほうが不利になるタイヤだと主張している。
「われわれの潜在能力を出し切ったら、予選では1周最後まで保たせることすらできないだろう」
「チームのドライバーに、数コーナーではきちんと走るなと指示するのは、楽なことではない」
また、レッドブルの情報筋がドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にこう語っている。「もし普通のタイヤがあったら、ベッテルはどのコースでも全員を0.5秒上回るだろう」
「そうなるとシミュレーションで分かっている」