カタールがF1の新しいテスト開催地候補として挙がっている。
カタールでは、すでにMoto GPのナイトレースが首都ドーハ近郊のロサイル・サーキットで開催されているが、「F1のシーズン前テストやその他のイベント」の開催を視野に入れているという。
カタール・モーターレーシング連盟の会長ナッサール・ビン・ハリファ・アル・アティヤによると、すでにF1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングが昨年サーキットの監査に訪れており、「感心していた」と話している。
スペイン紙『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、現在冬のテストを一手に担っているスペインのサーキットが「来季からその独占的な地位を失うのではないか」と伝えているが、これは気温の高い中東のサーキットの台頭に加えて、この冬の悪天候を踏まえての懸念だ。
バーレーンはすでに2014年のシーズン前テストの開催地候補として申請を済ませており、アブダビとカタールも続いて申請をしたとレイモンド・ブランカフォート記者が伝えた。
ナイトレースの開催が可能なカタールとアブダビは、さまざまな条件下でのテストができるアドバンテージがあると『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は伝えている。
さらに、中東のサーキットはほぼ確実に好天候なドライコンディションが見込めることだけでなく、誘致を望むサーキット側が無料での開催やトップクラスの施設の提供を提示しているようだ。
ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーはこの動きについて次のように話している。
「われわれとしては望ましい変化だ。この件についてはバーニー(エクレストン/F1最高権威)やいくつかのチームとも先週話した」
「シーズン中のレース環境に近い状態でテストできるのはとてもいい。そうすれば各チームのタイヤの理解が一層進むからね」