コバライネン、ケーターハムのF1シートを狙う？
ヘイキ・コバライネンが、ケーターハムのレースシートを狙っているといううわさを否定した。
F1第4戦バーレーンGP（4月21日決勝）直前、ケーターハムはリザーブドライバーとして、コバライネンの復帰を発表し、バーレーンGPとF1第5戦スペインGP（5月12日決勝）の金曜フリー走行1回目と担当することも明かされていた。
コバライネンはバーレーンGP金曜フリー走行1回目に参加し、昨シーズンのクルマと今シーズンのクルマを比較していた。
2013年のドライバーラインアップから外されて以来、コバライネンは、リザーブドライバーの可能性に目もくれず、ここ数週間は好きなゴルフをする一方、いつでも実戦に戻れるよう体調を整えてきた。
しかし、レースシートの可能性が見えたから考えを変えたわけではないと、コバライネンはバーレーンで次のように語る。
「今のところ、実戦に戻る予定はない」
「今は金曜日のフリー走行でクルマに乗って、チームの手助けをしたいだけさ」
やはり、ほかの可能性よりケーターハムの話が良かったからチームに戻ったのだという。
「このことについて最初に話をしたのは、かなり以前だったよ」とコバライネンは語り次のように続けた。「当初、リザーブドライバーの役割に興味はなかったんだ」
「ところが、何カ月も自宅でほかのドライバーがマシンをドライブするのを見せつけられたら、“オレに乗らせろ”って考えるようになったんだ」
「マレーシアGPの直前、トニー（フェルナンデス：チームオーナー）に相談したんだ。“今でも僕は何かチームの役に立てると思う？ まだ、前の話は期限切れじゃないかな？”ってね」
「そうしたら、トニーは“もちろん”といってくれたのさ」
現在はシャルル・ピックとギド・ヴァン・デル・ガルデがケーターハムのレースシートに座っているが、両者とも今季ここまでライバルのマルシャを相手に悪戦苦闘しているのが現実だ。F1第2戦マレーシアGPでコバライネンの存在は、いかにもレースシートを狙っているように映っていた。
「僕がいて彼らが奮い立ってくれるなら、いいことじゃないか」
「でも、2人ともがんばっていると思うよ。決して乗りやすいクルマじゃないからね」
「ただ、僕はセットアップの経験がより豊富だ。特に、あのクルマを別の角度から見ることができる。それこそが、僕がここにいる一番の理由だよ」
「2人がクルマの潜在能力を理解しているとは限らないし、クルマから現状のベストを引き出しているかどうかも不明だ。そこで、彼らに道筋をつけてやるのさ。いろいろ試したら、もっとバランスのよいクルマになるかもしれない」
だが、コバライネンに実戦カムバックのつもりがないといえば、それはウソになる。
「もちろんレースはしたいさ。パドックにいればケーターハムでレースするチャンスは増すし、もしかしたら他チームの可能性もあるかもしれない」とコバライネンは明かした。
