マーク・ウェバー(レッドブル)にとっては悪夢となったF1第3戦中国GP。予選での燃料切れや、決勝でのタイヤの脱落といったことが起こったのは、レッドブルがウェバーに対して事実上のナンバー2なのだということをはっきりと分からせるための陰謀だという突拍子のないうわさが流れるに及んだ。これを受けていくつか最新の報道が流れている。
記者のジモン・ポーシュは、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』に、「彼(ウェバー)は雇い主を信頼していない。そのことで彼を攻められる者がいるだろうか?」と書いた。
だが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、この陰謀説は「まったくのデタラメだ」と否定している。
さらに、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコも、「われわれは、計画的な破壊工作を行うために何百万ユーロもかけてF1カーを製造したりしないよ」と述べた。
メルセデスAMGの非常勤会長職にあるニキ・ラウダもそれに同調し、次のように述べている。
「わざとホイールナットを閉め忘れるなんてことはあり得ない」
「クルマはここでは時速320キロメートルで走るんだ。もしそこでホイールがひとつはずれたら、それこそ生死にかかわってしまう」
ホーナーは、少なくとも今季の契約はまっとうすると発言したウェバーを擁護し、ウェバーがこの逆境を跳ね返すだろうと次のように付け加えた。
「彼は大丈夫だよ。すごくタフな競技者だからね」