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笹原右京、フォーミュラ・デビューは「いい経験になった。満足度は20%」

2013年04月11日(木)19:05 pm

フォーミュラ・デビュー戦となるフォーミュラ・ルノー2.0アルプス開幕戦バレルンガを2レースとも8位で終えた笹原右京(16歳)が、「いい経験になった」と振り返る一方、「スタート練習を積むこと」が第2戦に向けての課題だと語った。

世界各国から36人の若手ドライバーが集まった開幕戦のバレルンガ。今回は、上位カテゴリーであるフォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップに参戦するドライバーも選手権外ながらも練習として参戦したため、苦戦が予想された。しかし、笹原は2グループに分かれた予選で6番手タイムを記録。総合でも9番手となるタイムを記録していたが、規定によりグループ6番手タイムは6列目からのスタートになるため、12番手から第1レースをスタートした。

第1レースでは、スタートからしばらくして8番手まで順位を上げたものの、直前を走るチームメートを攻略できずに8位のままゴール。続く第2レースは10番手からスタートし、再び8位でのゴールになった。開幕戦について笹原は、満足度は20%としながら、収穫もあったと語っている。

「まず、無事に開幕大会を終えられて、代表、エンジニア、メカニックなどチームのすべてのスタッフにありがとうの言葉を贈ります。また、応援、支援してくださるすべての皆さまに感謝申し上げます」

「さて、練習走行はブレーキングでクルマが不安定で、開幕前のテストよりも早めにブレーキを踏まざるを得ない状態でした。トラフィックの処理もうまくいかず、1回くらいはちゃんとアタックしたかったですね。ただ、それを調整し直して臨んだ予選では、走り始めた瞬間にクルマが良くなったと感じました。不満だったブレーキングも改善され、安心してコーナーへ突っ込めるようになりました。もっとも、1セット目の新品タイヤでのアタックは良かったのですが、2セット目の新品タイヤでのアタックは少し不満です。1分32秒台突入は十分に見えていましたし、セクタータイムをきちんとそろえたらもう少しグリッドを上げられたと思います」

「レース1決勝のスタートの瞬間はあまりよくありませんでした。本番では初めてのスタンディングスタートだったからかもしれません。でも、その後の速度が伸びて何台か抜けました。レース前半のペースは良かったのですが、後半はオーバーステアでペースが上がらず、チームメートに食らいつくだけで精一杯でした。でも、初めてのフォーミュラカーレースで最後まで走りきり、8位入賞できたのは良い経験になったと思います。ただ、このレースの満足度は20%くらいです。終盤の数周でミスを犯したための8位でしたし、感触的には前の2台は抜けるだけのスピードがありましたから」

「レース2決勝では前日の反省をもとに特にリアタイヤを念入りに温め、あとは回転数をしっかり合わせるだけと考えていましたが、ホイールスピンをさせて大失敗のスタートでした。ただ、クラッシュで赤旗になったので、自分の失敗が帳消しになったのはラッキーでした。赤旗後のスタートは、シグナルが消えた瞬間の出足は最高でしたが、後ろのクルマがすごいスタートで僕を抜いて行きました。レース中は冷静に状況を把握して戦えたと思いますが、前日のデータをもとに変更したクルマのセッティングが大外れで厳しかったですね。この大会を終えての課題は、スタート前にもっとリアタイヤを温めることとスタート練習を積むことです。収穫は、スタートで遅れても頭は冷静であったことで、抜けるか抜けないかという判断がきちんとできたことです。4月10日にはミサノでテストがあるので、5月12日にイタリア・イモラで開催される第2大会への準備をしっかり整えたいと思います」

今後は、チームメートのグレゴー・ラムゼイ(18歳)や、フェラーリのドライバー育成プログラムに所属するアントニオ・フッコ(16歳)などとタイトルを争うことが期待されている。

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