元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロが、「F1での時は終わった」としながらも、チャンスがあれば喜んでF1のコクピットに戻ると語った。
バリチェロは、F1史上最多出走記録を持つが、2011年末でウィリアムズのシートを失い、2012年はアメリカでインディカー・シリーズに参戦、今年は、母国ブラジルでストックカー・シリーズに参戦している。
40歳になったバリチェロは、『Globo(グローボ)』の取材でサンパウロにある自宅を案内し、個人的に収集したF1ヘルメットのコレクションも紹介した。
そのコレクションには、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2007年マクラーレン時代に使用したシルバーのヘルメットや、フェラーリカラーのミハエル・シューマッハのヘルメットのほか、ジェンソン・バトン(マクラーレン)やマーク・ウェバー(レッドブル)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が使用したヘルメットなど、幅広く貴重なものがそろっているという。
バリチェロは、F1ファンおなじみのデザインである自身のヘルメットを取り上げて熱く語った。「これには、最後のF1レースで全員にサインをしてもらったんだ。全員だよ」
「みんなには、(バリチェロ・カナーン)財団のためだと話した。でも結局、財団には自分でお金を出して、これを最後のレースの思い出として取っておきたくなったんだ」
「あれが最後のレースになるとは思っていなかった。だから、ちゃんとお別れをしていない」
「僕のF1でのときは終わった。でも、グリッドの誰かが腹痛を起こしたら、時間を作るよ」とバリチェロはジョークを飛ばし、こう締めくくった。「喜びと情熱のためにね」