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ベッテルはセナやシューマッハ並に「超わがまま」

2013年04月08日(月)13:36 pm

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、「マルチ21」騒動を機に一気に高まったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)批判の輪に加わることはないようだ。

最近では、ロータスのチーム代表エリック・ブーリエが、F1第2戦マレーシアGPにおいてベッテルがチームオーダーを無視したことは間違っていると述べ、F1選手権を3連覇中のベッテルを激しく非難していた。

「世界中、どこを見回しても、会社に背いておきながら罰せられない人なんていない。あるいは、なぜ背いたのか、少なくともその説明は求められるだろう」

「私たちのチームには、マイペースで好き勝手にやることで有名なドライバー(キミ・ライコネン)もいるが、600人のスタッフを背負っているともなると、ある程度チームに敬意を払うべきだ」とブーリエは付け加えた。

しかし、アイルトン・セナの元チームメートで親友だったことでも知られるベルガーの見方は違うようだ。ベッテルをアイルトン・セナやミハエル・シューマッハといった歴代の偉大なドライバーたちと同じカテゴリーに分類し、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように述べた。

「セナやシューマッハ、あるいはベッテルといったドライバーは、いったんサーキットに出ると、手がつけられないくらいわがままになる」

「マレーシアのような状況では、闘争本能が目覚めてしまい、頭の中には"このレースに勝ちたい"っていう欲望しかない」

「結果的に、こうやって3回も、5回も、7回もF1世界チャンピオンになるのさ」とベルガーは付け加えた。

1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブのように、マレーシアでのベッテルのやり方を「誠実さや敬意の欠如の表れ」として酷評する者もいるが、「いつまでも引きずるのは、勝てなかったほかのドライバーたちの方」とベルガーは考える。それゆえ、マーク・ウェバー(レッドブル)に対し「口をぬぐい、しっかり足を踏みしめ、セバスチャン・ベッテルに勝てることを世界に知らしめろ」とアドバイスを送る。

「シューマッハ、セナ、そしてベッテルといった連中」は、「自分にメリットがない限り」チームオーダーに従うことはまずないからだとベルガーは締めくくった。

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