24日(日)に行われたF1第2戦マレーシアGP決勝において、レース終盤にマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルのレッドブル勢が1-2体制を築いた際、チームでは2人に対して、その順位を維持したままゴールをするようにとの指示を出していた。ところが、ベッテルがこの指示を無視し、ウェバーを追い抜きにかかったため、2人は激しいデッドヒートを展開するも、結局ベッテルが前へ出てそのまま優勝をさらってしまっていた。
レース後、チームの指示を無視したベッテルに向けて怒りの感情をあらわにしたウェバーに対し、ベッテルも反省と陳謝の言葉を述べた。しかし、これを機に2人の関係は完全に悪化したとみる者も多く、ドライバーの去就やチームの対応などに大きな関心が寄せられる事態となっていた。
この件に関し、レッドブルが公式声明を発表した。
「日曜日(24日)にお知らせしたように、この問題については内部的に対処する」
「今回のことは、われわれにとって初めて迎える状況ではないことを気にとめていただきたい。インフィニティ・レッドブル・レーシングでは、マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルがチームメートとなった2009年以後、いずれもレースで勝利し、そしてタイトルを勝ち取りたいと願う2人のドライバーを擁している」
「マークとセバスチャンという2人のドライバーによって、これまで35回の優勝、80回の表彰台、13度の1-2フィニッシュ、そしてF1選手権でのタイトルを(ドライバーとチーム別を合わせて)6つ獲得している。こうした成功がもたらされた期間においては、サーキット上で2人の間の緊迫したライバル関係が表に出たこともあった」
「そうした際、われわれは自らのやりかたで、内々に対応してきており、今回の件についてもまた同様だ」