F1復帰を目指すロバート・クビサは2014年、「間違いなく」ロータスのドライバー候補に名を連ねるだろう。
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)からサーキットレース復帰のオファーをもらうも実現には至らなかったクビサは今年、WRC(世界ラリー選手権)のカテゴリーのひとつであるWRC-2に参戦することが決まった。
クビサは2010年、BMWザウバー(現ザウバー)からエリック・ブーリエ率いるルノー(現ロータス)へ移籍。しかし、2011年シーズン開幕直前の2月、準備の一環で参加したラリーで事故を起こし、手の切断が検討されるほどの大ケガを負ってしまった。そのときの後遺症で今も右腕の動きが制限されているクビサは、F1のようにコックピットが非常に狭いシングルシーターをまだ操ることができないと認めている。しかし、将来のF1復帰に関しては否定しなかった。
あのラリーでの事故以来、ロータスとクビサの関係は解消されたと思われていた。しかし、ロータスのチーム代表ブーリエは、クビサに復帰して欲しいと考えている。ロシアの『f1news.ru』に、ロータスの2014年ドライバーラインアップについて質問されると、次のように答えた。
「もし、ロバートがF1復帰に向けて万全な状態であるならば、間違いなくドライバー候補に入るだろう」
現在、ロータスのナンバー1ドライバーはキミ・ライコネンであるが、2013年シーズン終了後の契約はまだ白紙である。来季もライコネンがF1にとどまるか、と聞かれたブーリエは、「とてもいい質問だね! 答えは分からない」と述べた。
F1直下のカテゴリーGP2王者で、今季はロータスのリザーブドライバーを務めるダビデ・バルセッキも、2014年にロータス入りする有力候補と見られている。ブーリエは、バルセッキが来季、ロータスのレースドライバーに昇格する可能性について「ほかの誰よりもある」と語った。
「今シーズン、私たちにはいくつかのプランがある。サーキットでの仕事のみならず、それ以外の仕事もバルセッキがどのように取り組むかチェックするつもりだ」
「グランプリ開催中の週末にコース上で行うことは無理だが、彼には旧車を使ってのテストを行ってもらう」と明かした。