F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、F1マレーシアGP決勝でのピットストップは3回になると予想している。以下、ピレリ・ジャパンのプレスリリース。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、マレーシアグランプリの予選で1分49秒674を記録し、2013年開幕から2戦連続のポールポジションを獲得しました。フェラーリのフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが2位と3位に続きました。
Q3は開始から終了までウェットコンディションで行われ、ベッテルはCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤで、2 位を 1 秒近く引き離すポールタイムを記録しました。マレーシア用に選択されたスリックタイヤのP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroオレンジ・ハードコンパウンドは、Q1とQ2で使用されました。Q3に進出したトップ10ドライバーは全員、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤでタイム計測を行ったため、彼らは明日の決勝スタート時に装着するタイヤを自由に選択することができます。このため、多様な戦略が可能になります。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「Q1の開始直後から、ハードタイヤを使用するチームとミディアムタイヤを使用するチームが混在し、さまざまな興味深い戦略が見られました。通常のQ1と異なり、決勝用に新品のハードタイヤを温存するため、トップチームの中にもミディアムコンパウンドを使用するチームが見られました」
「しかし、Q2の終盤に降り始めた雨によって、予選の様相が一変しました。そして、Q3の終盤に路面は急速にドライになり、クロスオーバーポイントに近づいたものの、スリックタイヤには適さないウェット状態が残っていました。したがって、誰が最後までステイアウトして、路面がドライになるQ3終盤のメリットを享受できるかがポイントになりました」
「明日の決勝スタート時、ドライバーたちは自由にコンパウンドを選択できますので、戦略の幅は広がっています。スリックコンパウンド間の性能差はラップあたり約0.8秒で、ここまでのデータを見る限り、タイヤにとって最もアグレッシブなサーキットのひとつであるここセパンでは3回のピットストップが予測されます。しかし、ここはマレーシアですから、決勝でウェットタイヤ登場の機会があっても驚きではありません」
ピレリの戦略予測:
明日の決勝では 3 ストップ戦略が最速と予測され、ハードコンパウンドが主体となるでしょう。もちろん、これはドライコンディションの場合です。月間平均雨量がメルボルンの約6倍という事実からも、ドライコンディションが続くことは確実ではありません。
・ 最速の戦略
ミディアムでスタート
1回目のストップ:9周でハードへ交換
2回目のストップ:25周でハードへ交換
3回目のストップ:40周でハードへ交換
・ 代替戦略
ミディアムでスタート
1回目のストップ:13周でミディアムへ交換
2回目のストップ:25周でハードへ交換
3回目のストップ:41周でハードへ交換
FP3 のラップタイム上位:
1 ベッテル 1分36秒435 ミディアム中古
2 ハミルトン 1分36秒568 ミディアム新品
3 スーティル 1分36秒588 ミディアム新品
トップ 10 ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル インターミディエイト新品 1分49秒674
マッサ インターミディエイト新品 1分50秒587
アロンソ インターミディエイト新品 1分50秒727
ハミルトン インターミディエイト新品 1分51秒699
ウェバー インターミディエイト新品 1分52秒244
ロズベルグ インターミディエイト新品 1分52秒519
ライコネン インターミディエイト新品 1分52秒970
バトン インターミディエイト新品 1分53秒175
スーティル インターミディエイト新品 1分53秒439
ペレス インターミディエイト新品 1分54秒136