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レッドブル、予選に力を入れすぎた?

2013年03月22日(金)10:23 am

ディフェンディングチャンピオンのレッドブルが2013年F1シーズンも勝利を挙げたければ、今とは違う方向に力を入れるべきだ。レッドブルがフロントローを独占した開幕戦F1オーストラリアGPに続く第2戦マレーシアGP(3月24日決勝)開幕直前にこう話したのは、ほかでもないレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコだ。

予選2番手のチームメート、マーク・ウェバー(レッドブル)よりも0.4秒速く、予選3番手のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)よりも0.6秒以上速いタイムで予選1番手を手にしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だったが、決勝レースではトップを守りきれず3位となった。開幕戦優勝の栄光は7番手スタートのキミ・ライコネン(ロータス)の手中におさまった。またウェバーは、スタートシステムの不具合も影響してレーススタート直後に大きく順位を落としていた。

ライコネンの大きな勝因はピレリタイヤの使い方だった。ピレリの担当者が「完ぺき」だったと評するほど、タイヤの劣化を抑えながらも性能を引き出した走りで、多くのドライバーが3回ピットストップをする中、ライコネンは2回のピットストップで危なげなく勝利をつかんでみせた。

開幕戦をポールポジションからスタートしたベッテルが、ライコネンはもちろん2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)にも約10秒差をつけられたことに、マルコは危機感を覚えたようだ。「私たちは、もっとタイヤへの理解を深めなくてはならない」と語るマルコは、クルマの調整次第でタイヤをもっとうまく使えると考えている。

「オーストラリアでは、ベッテルのクルマと微妙に異なる調整をしていたウェバーのクルマの方がわずかにいい状態だった」

「予選に目を向けてばかりではダメだということだ。一発の速さよりもっと大切なことがあり、そのひとつがレース全体を速く走ることだ」

「今後はその点に力を注いでいくつもりだ」

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