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フェラーリ復活を熱望するF1ボス

2013年03月18日(月)10:50 am

フェラーリよ、よみがえれ。そんな大望を2013年シーズンに抱くのはF1のボス、バーニー・エクレストンだ。

新シーズン到来を前に『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙がエクレストンにいちばんの抱負をたずねたところ、「フェラーリが定位置に戻ってくることだね。ほかでもない、いちばん前だ」と答えた。

いうまでもなく、フェラーリはF1に無くてはならないチーム。それが、2007年のキミ・ライコネン(現ロータス)以来、ドライバーのタイトルから遠ざかっている。

ここ数年はレッドブルの独占状態が続いており、たとえ今季がセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の4連覇に終わっても、エクレストンに何ら問題はないという。

「レッドブルは負けるのか。負けるとしたらいつか。その日が来るのをみんなが待っている」とエクレストンは語る。

もっともF1パドックでは、チャンピオンはベッテルでも、いま正真正銘、世界最高のドライバーはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)といった意見が大勢を占める。

エクレストンの分析は、こうだ。「たぶんそれはアロンソの走りがより攻撃的だからだろう。フェラーリが速さで劣るため、あのような走りをせざるを得ないのかもしれない」

「同時に彼(アロンソ)は、大胆に政治を利用する男だね」

以上の理由から、ベッテルの偉大な戦績はマシンの圧倒的な競争力と、それを設計したエイドリアン・ニューイによるところが大きいとの見方をエクレストンは支持している。

「クリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)の仕事ぶりは素晴らしいね。あの効率的な運営は、ほかのチームには真似ができない」

「フェラーリは、長い歴史が問題だ。周囲の期待が失敗に対する恐怖心を増大させる。人前で格好悪いところを見せたくないから、ついつい保守的に行動してしまうんだ」

「保守的になるにも程があるといいたいね」

「その点、レッドブルは違う。何せあの(ディートリッヒ)マテシッツだ。彼はいわば一匹狼タイプのビジネスマン。誰からの指示も仰ぐことなく、自分の好きなようにやれる」

「大きなミスをしても、彼のクビを切れる者はいない。ところがルカ・ディ・モンテゼモーロときたら、政治家みたいに振舞わなければと思っている」

最後に、ドイツの元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキー絡みの贈収賄事件についてエクレストンは、有罪も収監も恐れはしないと、自分の主張を曲げていない。

「今までも現在も、恐れなど抱いていないさ。何ごとにも、誰に対してもね。そんなことはかつて一度もない」とエクレストンは語った。

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