メルセデス・ベンツ日本が、東日本大震災復興支援の一環として、4月より宮城県東松島市と岩手県釜石市にスマート電気自動車の無償貸与を開始すると発表した。
両市では、復興まちづくり計画の一環として「スマート・コミュニティ」を中心とした環境未来都市構想を策定しており、スマート電気自動車も復興計画を進めるための業務に役立てられる。
ドイツ・ダイムラー社ならびにメルセデス・ベンツ日本は2011年4月、震災復興支援としてメルセデス・ベンツの特殊車両20台を提供。車両は、被災地域のNPOなどで支援物資の輸送や復興活動の支援に役立てられてきた。2年間の期限付きで特別に輸入・使用が許可されたため、今年の4月にその役割を終了するが、メルセデス・ベンツ日本は今後も継続的に支援を行っていくとしている。
【東日本大震災に伴う取り組み】
■被災地域へ、メルセデス・ベンツの特殊車両20台を提供
ドイツ・ダイムラー社ならびにメルセデス・ベンツ日本では、メルセデス・ベンツの特殊車両20台を提供。車両は、被災地域のNPOなどで支援物資の輸送や復興活動の支援に役立てられた。
■被災地支援のため、200万ユーロ(約2億3,000万円)の支援金を寄付
寄付金を元に「ダイムラー・日本財団 イノベーティブリーダー基金」を設立。「グロービス経営大学院仙台校」の学生を対象とした、奨学金給付と新規事業の起業支援を通じ、被災地の復興を担う地元のリーダー育成に取り組んでいる。
■グループ各社で募金キャンペーンを実施
世界中の役・職員から60万ユーロ(約7,000万円)を超える募金が集まり、ドイツ赤十字社を通じ日本赤十字社に義援金として送られた。
■メルセデス・ベンツ震災復興基金
メルセデス・ベンツ日本、メルセデス・ベンツ・ファイナンス、メルセデス・ベンツ正規販売店が売上の一部を拠出する基金を4月に設立。拠出額1億9,607万円は被災地への義援金として日本赤十字社に送られた。
■児童養護施設を支援
日本におけるダイムラー グループ社員の寄付金および同額のダイムラー本社の支援金合計1,000万6,000円を、ドイツ人修道女マウエル・クリスタ氏が園長をつとめる岩手県一関市の児童養護施設「社会福祉法人ふじの園」に日本財団を通じ寄付。