フェラーリのテストドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、2013年のF1が接戦になると予想している。
開幕前のテストでは、レッドブル、マクラーレン、ロータス、メルセデスAMG、そしてフェラーリがほぼ互角だった。そのため、今季F1は接戦になるとの見方が強まっている。
デ・ラ・ロサは、『Speed Week(スピード・ウィーク)』に「チャンピオンは最終戦で決まることになる」と話した。
「チーム間の実力差はほとんどないに等しい。だからほんの小さな工夫が違いを生むんだ」
「最後に勝つのは、最も優れたマシンで、一番ミスを犯さなかった者だ」
フェラーリのチーフ・デザイナーであるニコラス・トンバジスも「小さな工夫が違いを生む」と言うデ・ラ・ロサの見立てに同意している。
「ルール違反となったパーツがすぐに出てきた、しかし現行のルールでは今後、2009年のダブルディフューザー(※)のようなパーツは出てこないだろう」とトンバジスは『Autosprint(オートスプリント)』に語っている。
ルール違反になったパーツとは、ウィリアムズとケーターハムの排気システムのことで、ルノーのエンジン設定の件も含まれているかもしれない。
※2009年にブラウンGP(現メルセデスAMG)、トヨタ、ウィリアムズの3チームがリア周りの規定のあいまいさをついて開発した2層式の空力装置で、シーズン途中で合法とされたが、2011年から全面禁止となった。