今シーズンのF1復帰が難しくなったハイメ・アルグエルスアリは、F1のシートが最高価格を提示した者に売られていると非難した。
2011年末でトロ・ロッソのシートを失い、昨年はピレリの開発ドライバーを務めながらF1復帰を目指していたアルグエルスアリ。あるチームと交渉していたものの、結局そのチームが違うドライバーと契約したことを明かし、2013年の復帰がなくなったことを認めた。
マネジメント会社が出した声明でアルグエルスアリは、引き続きピレリの仕事を続ける予定であると述べている。
「2012年シーズンに多くのレースでポイントを獲得しているあるチームに、自分のシートが確保されているものと確信していた」
「実際にそう言われ、実現すると信じていた」とアルグエルスアリは語った。
しかし、そう「ならなかった」と認めたアルグエルスアリは、ペイドライバーと呼ばれるスポンサーマネーでシートを獲得するドライバーに頼るF1は、「オークションになっている」とコメント。つまりドライバーの実力ではなく資金力でシートが決められていると批判したのだ。
しかし、F1復帰の望みを完全に捨てたわけではなく、グリッドにつくだけの実力があることを「確信している」とアルグエルスアリは主張。同時に、母国スペインでF1を「利益になり継続的なビジネスになる」ととらえている企業は、フェラーリのスポンサーであるサンタンデール銀行だけだとも述べている。