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ザウバー代表、2013年F1シーズンに向けて

2013年02月14日(木)10:35 am

レギュレーションが2012年と大きく変更されない2013年F1シーズン。大幅なルール変更が予定されている2014年に向けて同時進行しなければならない。ザウバー代表のモニシャ・カルテンボーンの手腕が試される。来季の準備と今季の開発をどのように進めていくのか、カルテンボーンが語った。

Q:2012年はザウバーにとってとても前向きな年でした。今シーズンもまたそういうシーズンにできますか?

カルテンボーン:そう望んでいますし、実際のところ昨年よりももっと大きな期待をしています。その大きな理由としてまずあげられるのはクルマです。(2013年型車は)2012年型をベースとして、私たちが良くないと感じていた弱点を克服することに集中してきました。次に、チームです。私たちのチームには安定性と持続性があり、それらが大きな財産となっています。さらに、こうした可能性を引き出すことができると思っているふたりのドライバーがいますから。

Q:多くのチームが、実際には2013年は移行期だとしています。まったく異なるものとなる2014年型車の開発を同時に進めながら、現在のクルマの開発も続けなくてはならないからです。ザウバーでの状況はどうでしょうか?

カルテンボーン:私たちも、ほかのほとんどのチーム同様に、すでに2014年型車の開発を始めています。現在のクルマを競争力あるものにしながら、新しいクルマの開発も行うために(人的資産などを)正しく割り当てなければなりませんが、私たちにはほかのいくつかのチームよりも制約があることが大きな課題となります。「曲芸」のようなことが必要となりますが、それが私たちにとって不利にならないよう望むだけです。難しいのは、どれだけの要員や資金を、それぞれのクルマに、いつ注ぎ込むべきか、ということを理解することになるでしょう。

Q:今シーズンが期待どおりに進まなかった場合、2014年に向けて、早期に2013年の開発を止めるという計画もしていますか?

カルテンボーン:いいえ。プライベートチームにはそういう余裕はありません。私たちの将来は今年の結果が握っているんです。私たちに競争力がないと考える理由は何もありません。私としては、ほとんどルール変更がなかったので、また接戦になると思っています。そうであれば、ほかのチームよりも優れていなくてはなりません。

Q:一般的には、2014年は新しいエンジンや、それに関連するものによって、非常にコストが増大するだろうと言われています。それについては脅威に感じていますか?

カルテンボーン:別に感じていません(笑)。私としては、2014年はシャシー側よりも、駆動系側の影響力が強くなると思っています。これまでどのようなルールで始まり、それがどのように変わってきたかということを見ると、非常にうまく、いろんなことが少し戻されてきています。ですが、駆動系側についてはよくわかっていない部分がたくさんありますし、駆動系システムの良し悪しによって、どこがアドバンテージを得られるか、ということが来季を決定づける要因になると思っています。それが難しい要素になるでしょうね。

カルテンボーン:コストに関しては、もちろん、エンジンがコストを上げる要因となるのであれば、それに対して意見を言うべきですし、エンジンの製造者はF1というスポーツから何を得たいのかを考える必要があります。エンジンを購入してくれる顧客が欲しいのか、そうではないのかということです。

カルテンボーン:もし彼らが顧客が増えることを望まないのであれば、おそらく3チームか4チームに供給して終わりでしょう。そうであれば、極限すると、それらのチームがそれぞれ5台ずつ走らせるようなことにでもならない限り、現在F1から得ている利益を維持することはできないでしょうね。私が言っているのは金銭的な利益だけのことではなく、イメージのことも含めてのことです。エンジン供給メーカーには明確な責任があります。ですが、彼らは同時にそこから利益も得ているのです。

Q:エンジン供給メーカーはそのことを理解していると思いますか?

カルテンボーン:わかりません。でも、それは私の問題ではありません。

Q:2013年に向けて3つ願いをかけるとすれば?

カルテンボーン:満足のいく年にすること、ザウバーというブランドを確立し続けること、そしてほかのエリアでのノウハウをうまく利用し、サードパーティービジネスにそれを生かしてゆくことですね。

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