ザウバー代表、ヒュルケンベルグに期待することとは？
チーム代表として、初めてのフルシーズンを迎えるモニシャ・カルテンボーン。2013年F1シーズンは、新しいドライバーラインアップで挑む。これまでザウバーの控えドライバーだったエステバン・グティエレスをレースドライバーに昇格させ、ライバルチームに在籍していたニコ・ヒュルケンベルグを獲得。カルテンボーンがこのふたりに期待することを語った。
Q：ザウバーは非常に大きな進歩を示しましたが、2013年にはふたりの新しいドライバーたちの新しいドライビングスタイルによってまた最初からそれを始めなければいけませんね。小さなチームにとって、それは大変なことではありませんか？
カルテンボーン：これまでの年と比べて、それほど極端に変化したわけではありません。エステバン（グティエレス）という、私たちがよく知っているドライバーがいることが、いい影響を生むでしょう。私たちは単に彼を支援し、応援してきたというだけでなく、彼が若手ドライバーであったときに一緒にうまく働いてきました。ですから、まったく知らないドライバーとやるよりはずっと有利です。
カルテンボーン：エステバンについては、何年にもわたって彼の成長を見てきましたから、彼の強みも弱みも知っています。彼のほうも、今ではどうやってチームが機能するのか、そして何を私たちが期待しているのかも分かっています。これは大きな意味のあることです。お互いを理解するための段階はいらないわけですからね。彼については、レースドライバーとして次の段階に進むことになります。これまではそうではありませんでしたから。
カルテンボーン：ニコ（ヒュルケンベルグ）については、もちろん新しい状況を迎えることになります。ですが、これまでのドライバーラインアップに比べれば、彼はすでに経験を積んだドライバーだという強みがあります。彼が私たちに合流したとき、お互いがそれぞれ何を望んでいるか、そして共通の基盤となるものを見出さなくてはならないということを理解しているため、適応するための過程がかなり短くて済むことがわかったんです。ですから、今回の変化は周りが言うほど大きなものではないので問題はありません。
Q：ニコ・ヒュルケンベルグというすでに実績を持つドライバーを迎えます。今シーズン、彼に期待することは何ですか？
カルテンボーン：彼には、とりわけ昨年みせたようなパフォーマンスを維持して欲しいと思っています。彼のチャンスのつかみかた、そしてそれを生かす力があることに、とても感心させられました。そこが昨年の私たちに欠けていたものですからね。その観点からすれば、私たちの効率はあまりよくありませんでした。
カルテンボーン：ニコは、私たちのクルマが持っているであろう可能性をうまく引き出してくれると思いますし、そこが彼の強みだと思っています。昨年はいろんな方面から、私たちは大きな可能性を持っているものの、それをうまく生かせず、ポイントに結び付けられなかったということを言われました。ニコにはそれを期待していますし、別の面では、彼の経験を生かしてエンジニアたちへの助言をしてくれればと思っています。
