メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、今シーズンからチームに加わったルイス・ハミルトンが、メルセデスAMGの2013年型車の批判をすることに、何の問題もないと語った。
2008年のF1王者であるハミルトンは今シーズン、6年間を過ごしたマクラーレンからメルセデスAMGへ電撃移籍を果たした。先週、1回目のF1開幕前テストがヘレス・サーキットで行われ、ハミルトンは新しいチームのスタッフと作業を開始。しかし、チームメートのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)とともに、早くも技術面のトラブルに見舞われてしまった。
4日間行われたテストの後半はかなり改善されたが、ハミルトンは昨年のマクラーレンのクルマと比べると、メルセデスAMGの2013年型車W04はクルマを地面へ押しつけるダウンフォースが不足していると指摘した。
「まだいくつかの作業が残っているけど、最悪な状況っていうわけではないよ」とハミルトンは話している。
ハミルトンの発言はチーム批判だとの意見もあるが、ブラウンはハミルトンの率直すぎる意見を心配していないと語る。
「ルイスは、彼の視点で問題点を示し、私たちが何に集中すべきか気付かせてくれる」
「すでにこちらで把握していたこともあった。だからこそ、空力グループを再編成したのさ。こういったアプローチは大歓迎だよ」
「前向きかつ建設的になる必要はあるが、正しい批判であればチームのためになるし、前進させてくれる」とブラウンは述べた。