元F1ドライバーで、引退後はBMWのモータースポーツ責任者やトロ・ ロッソの共同オーナーを務めたゲルハルト・ベルガーが、メルセデスAMG内で起きた上層部の人事総入れ替えを支持している。
2012年シーズンが終了してからというもの、メルセデス・ベンツのモータースポーツ部門責任者であったノルベルト・ハウグが退任し、ミハエル・シューマッハの後任ドライバーとしてルイス・ハミルトンがマクラーレンから加わり、ニキ・ラウダが新役員に就任してメルセデスAMG株の10%を取得した。
さらには、ウィリアムズの株主で元取締役だったトト・ヴォルフが、メルセデスのモータースポーツ責任者に就任、メルセデスAMGの株30%を取得している。
次なる新人事は、2014年にマクラーレンの敏腕テクニカルディレクター、パディ・ロウを迎え入れることだとささやかれている。
ベルガーはオーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、「メルセデスは何かを変えざるを得なかったんだと思う」と話した。
「過去数年間のパフォーマンスと結果は満足できるものではない。昨シーズン、1勝を挙げたが、メルセデスにとって、結果的に十分ではなかった」
また、ベルガーはハミルトンとニコ・ロズベルグのペアが、「間違いなく」昨季よりも優れた組み合わせであると述べたが、ベルガー自身がメルセデスに新たに加わる可能性は否定した。
「あのストレスをもう一度味わいたいとは思わないね」
「もし、ドライバーもしくはマネジャーとしてF1に携わりたいなら、すべてを捧げて初めて務まるものだ」
「絶対に無いとは言うべきでないが、とても快適ないまの生活に満足しているよ」とベルガーは加えた。