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マクラーレン、化粧パネルの重量はほぼゼロ

2013年02月04日(月)0:12 am

マクラーレンの2013年仕様車MP4-28に関して、昨シーズンのクルマと酷似しているように見えるが、実際にその違いは明らかだ。

まず、段差ノーズを「化粧パネル」とも呼ばれるカバーで隠し、外から見えないようにしている。昨シーズン登場した段差のあるノーズは、見た目が悪かったため、今年からは「化粧パネル」をノーズに装着し、段差を隠すことが許可されている。

マクラーレンのエンジニアリング責任者ティム・ゴスは、この化粧パネルの重さがほぼゼロであると説明した。

しかし、ロータスがマクラーレンに先立って今シーズンの新車を発表した際、段差ノーズはむき出しのままであった。その理由をロータスの技術責任者ジェームス・アリソンは、「段差ノーズを覆う化粧パネルの重量が重すぎる上、パフォーマンスに何のメリットももたらさなかったため」と述べた。

これを受け、マクラーレンのゴスはドイツのモータースポーツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』に「理解できない」と語った。

「カバーを採用したのは、外見のためだけではない。表面がでこぼこしているより、滑らかな方が空力面で優れているからだ」

また、今年からダブルDRS(追い抜き増加のため2011年からF1に導入されたDRSと呼ばれる空気抵抗低減システム/可変リアウイングを発展させたシステム)は禁止されるが、ロータスは昨年から一定の速度になると自動的に作動する、いわゆる「パッシブ式」のシステムを開発しており、これは禁止の対象にはなっていない。マクラーレンはロータスが今年から採用するこの「パッシブ式」のダブルDRSの導入を見送ることにした。

ゴスはこの新型ダブルDRSの実験を行ったものの、最終的にほとんどメリットが期待できないとの結論に至ったと述べた。

また、「昨年、3つのチームがそのシステムをレース向けに開発しようと試みたが、成功しなかった」と説明した。

しかし、マクラーレンの2012年型車と2013年型車のMP4-28の大きな違いは、フェラーリが昨シーズンに採用したことでも話題になったプルロット式サスペンションにある。

「自然とライバルチームのアイデアに目がゆくが、正直言って昨年フェラーリがプルロット式サスペンションを採用したとき、“いったいなぜ?”って不思議に思ったよ」

「でも、時間をかけて調査して初めてその良さがわかった。潜在的な問題より、空力面で得られる利益のほうが勝るんだ」とゴスは述べた。

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