ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、メルセデスAMGへ移籍したルイス・ハミルトンが抜けた穴を後任ドライバーのセルジオ・ペレス(マクラーレン)が埋めようとしているように、マクラーレンの技術責任者パディ・ロウがいなくなってもチームは対処できると述べた。
ミハエル・シューマッハが引退したいま、現役の中で最も経験を積んだドライバーになったバトンは、「みんな(上を目指して)チームを移るものさ」と語った。
2013年の現時点でマクラーレンに在籍するものの、メルセデスAMG入りが目前とされる渦中の人物、ロウが1月31日(木)に行われたマクラーレンの新車発表会を欠席した。このことで、より一層ロウの動向に注目が集まっている。
しかし、バトンは何が起きようとマクラーレンは乗り切るだろうと語った。
「ルイスのときも初めはかなりショックだったけれど、チームを再編成して後任をそのポジションにふさわしいレベルに達するまでトレーニングを行った」
「状況がどうなるか、僕たちは様子をみないとね。パディはどうするか決めなきゃいけない。誰かの移籍話がある限り、いつまで経ってもおさまらないものさ」
「パディがいかなる決断をしても、僕にはなんら問題はない」とバトンは強調した。
バトンは4年目を迎えるマクラーレンで始めてハミルトン以外のチームメートと新シーズンに臨む。2013年F1シーズン開幕を前に、バトンは「すごく興奮」している様子だ。
「変な感じだよ。これはたぶん、クルマと共に向かうべき方向が分かっているからかもしれないね」
「もしくは、新しいスタートを新しいチームメートと迎えようとしているからなのかな」
元F1世界チャンピオンのハミルトンの後任で、バトンの新しいチームメートとなったのは23歳の若きメキシコ人ドライバー、セルジオ・ペレスだ。
バトンはハミルトンとペレスを次のように比較している。
「ペレスがマクラーレンの精神に順応してきてうれしいよ。スポンサー活動やチームとの関係を築いたりする姿をよく見かける」
「ルイスと僕がチームメートだったころ、互いを見かけることは全然なかった。シミュレーターで会うこともあったけれど、一方は外に出ていたしね」