3連覇を達成したレッドブルが、有能なスタッフの流出を防ぐため、期限の迫った契約書の更新に躍起になっている。
先日、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが2017年まで契約を延長したことが明らかとなった。これに続けとばかりに、今度はレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが契約書に目を通している。だが、マルコ自身の契約書ではないという。
歯に衣着せぬぶっきらぼうな物言いで有名なマルコだが、エナジードリンクメーカー、レッドブルの創設者でチームオーナーを務めるディートリッヒ・マテシッツの右腕として活躍している。そんなマルコのマテシッツとの契約は「握手ひとつで交わされた簡単なもの」だったそうだ。
このたび、『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙から(ホーナーのように)少なくともあと5年はレッドブルにとどまる予定か尋ねられたマルコは、「まあ、そんなところだね」と答えている。
いまマルコが目を光らせているのは、快進撃を続けるレッドブルのスタッフたちの契約書だ。マルコは「半年ごとに主要な契約に目を通し、延長すべきものは交渉を試みている」と打ち明けた。
この発言はF1タイトル3連覇を達成したドライバーのセバスチャン・ベッテルや、最高技術責任者エイドリアン・ニューイをはじめとするレッドブルの核となる人物の契約を指すものとされる。しかし一方で、つい最近までチーム代表ホーナーのフェラーリ入りが取りざたされていたのも事実だ。
マルコは、「(F1において)レッドブルからスタッフを引き抜こうとするチームはあまりない」とだけ述べている。