マクラーレン「2013年も勝つためにレースをする」
31日（木）に2013年型車MP4-28を発表したマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが、新シーズンを前に心境を語った。
ウィットマーシュ：F1の新車発表は、いつも興奮するが、少し神経がすり減る場面でもある。今回は特別に過去のクルマも登場し、チームにとって50周年にあたる今シーズンの幕開けにふさわしい華やかな発表会にすることができた。同時に、ブルース・マクラーレン（チーム創設者）に始まり、テディ・メイヤーそしてロン・デニス（ともに元チーム代表）と引き継がれてきたマクラーレンという遺産を守るために、マクラーレン・テクノロジー・センター（マクラーレンの本拠地）のスタッフ全員が共有している責任の大きさを再認識する機会にもなった。
ウィットマーシュ：マクラーレン・テクノロジー・センターのようにガラス壁に囲まれ、近代的な建物において、過去を継承することは、一見矛盾しているように見えるが、まったくもってふさわしいことでもある。これと同様に、私たちは1963年の秋にブルース・マクラーレン・モーター・レーシングを立ち上げるために集まった野心あふれる勇敢な開拓者たちと、これからも常につながっているという事実を見失うことは決してない。
ウィットマーシュ：ブルースと彼の仲間たちがしたように、世界へ飛び出し、すべてをささげ、勝利を目指すという信念を私たちは常に持ち続けている。いわば、この精神こそがこのチームを突き動かす原動力となっている。
ウィットマーシュ：もちろん2013年も勝つためにレースをする。ジェンソン（バトン）とチェコ（セルジオ・ペレス）両ドライバーとこのすばらしいクルマがあれば、競争の激しいシーズンが再びやって来るが、準備万端で望めると確信している。
ウィットマーシュ：ジェンソンは今までで一番調子がいい。彼はF1での経験が豊富だが、その経験すべてを糧（かて）にしている。レースを読む能力に長（た）けており、非常に速いドライバーだ。完成されたドライバーでもあり、シーズンを通してこのチームを引っ張ってくれるだろう。
ウィットマーシュ：チェコは衝撃的な2012年シーズンを経て、マクラーレンに加入した。すぐさま理解力の高さ、謙虚さ、そして勤勉さを証明してくれた。なにより、彼はミスを犯さない。本当に適応力の速さには目を見張るものがある。もちろんこのチームに慣れるに従い、チェコが乗り越えなければいけないものもあるだろう。特にシーズン序盤の慌ただしさの中ではね。でも彼はチームからのプレッシャーが無いことを理解している。
ウィットマーシュ：今はチーム全体が非常にワクワクしている。この50周年にあたるシーズンで、私はボーダフォン・マクラーレンがなぜ世界で最も素晴らしいF1チームであるのかを明白にしたい。
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