かつてザウバーで長年ドライバーを務めていたドイツ人ドライバーのニック・ハイドフェルドが、今年フォース・インディアからザウバーへ移籍した同郷のニコ・ヒュルケンベルグを擁護する発言を行っている。
ザウバーがフォース・インディアに比べて大きくチーム力が勝るとは見えないことから、ヒュルケンベルグがフォース・インディアからザウバーへの移籍を決めたことについて批判的な意見を持つ者もいる。
『Speedweek(スピードウィーク)』に、ヒュルケンベルグの移籍は理にかなっていると思うか、と尋ねられたハイドフェルドは次のように答えた。
「どこかトップチームに直接行くのでなければ、その決断が正しいかどうかを判断するのは難しいね」
「もちろん、2012年にザウバーは速いクルマを手にしていたし、ヒンウィルに素晴らしい施設を持っている。でも、今年はジェームス・キーという設計者なしで進めている。彼はトロ・ロッソへ移ってしまったからね」
「正しいクルマを手に入れられたかどうかを判断するのは常に難しいものだけれど、僕はヒュルケンベルグの決断を理解できるよ」
「ヒュルケンベルグは、僕から見ればちょっとばかり過大評価ではあるけれど、すでに定評を得ているポール・ディ・レスタ(フォース・インディア/2012年のチームメート)に対しても、十分に対抗することができていた。そして今回の移籍によって、彼はもっと注目を集めることになるだろう」
「チームメートがF1がまったく初めてというルーキーなのはちょっと大変かもしれないけれど、僕が見たところ、エステバン・グティエレス(ザウバー)は、GP2(F1の下位カテゴリー)でかなりいい走りを見せていたよ」