フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは先日、育成ドライバーで2012年F1シーズンはフォース・インディアでリザーブドライバーを務めていたジュール・ビアンキのF1キャリアをフェラーリが後押ししていると認めた。しかし、その具体的な内容については固く口を閉ざしている。
ドメニカリは、フェラーリが2013年もビアンキをサポートすると発表した際、「ビアンキにF1での仕事を見つけようとしているところだ」と述べた。
フェラーリが狙いを定めているのはフォース・インディアとうわさされている。フォース・インディアは2014年にメルセデスエンジンからフェラーリエンジンへ移行するとみられているが、この契約の一部にビアンキのシートを確約する条件が盛り込まれているのではないかと憶測されているからだ。
ドメニカリはマドンナ・ディ・カンピリオのスキーリゾートで開催されている恒例のフェラーリ主催メディアイベント会場でフィンランドのTV局『MTV3』に次のように話した。
「昨シーズン、ジュール(ビアンキ)はフォース・インディアのリザーブドライバーだった」
「そしてわれわれは今、ジュールが成長しながら彼の真価を証明できる解決策を見つけようとしている」と語った。
しかし、「これ以上の情報を、話すことはできない」と具体的な内容については触れなかった。
フランスのコメンテーター、ジャン・ルイ・モンセは、『Auto Plus(オト・プリュス)』のコラム内で、2014年に1.6リッターV6ターボエンジンの供給を受ける場合、1チームあたりのレンタル料が「約2,000万ユーロ(約24億円)」にのぼると指摘している。
「間違いなく、チームやエンジンサプライヤー間でさまざまな交渉が行われるだろう。両者間のスポンサーシップ契約の有無にかかわらずね」と予測している。