NEXT...F1開催スケジュール

アロンソがデ・ラ・ロサ獲得を推し進めたわけではないとフェラーリ

2013年01月18日(金)10:07 am

フェラーリは、2012年F1シーズンHRTに在籍していたペドロ・デ・ラ・ロサをシミュレーター担当ドライバーとして迎え入れることを発表したが、チーム代表のステファノ・ドメニカリは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が同じスペイン人であるデ・ラ・ロサの獲得を勧めたのではないかとの見方を否定している。

HRTが財政上の理由で解散を余儀なくされたことにより、デ・ラ・ロサの2013年シーズンは宙に浮いた形となっていた。かつてはマクラーレンで長くテストドライバーを務めていたものの、2010年シーズンにはザウバーへ移籍。2011年にはまたマクラーレンへ戻るものの、2012年シーズンにはHRTへ移籍した。たびたび契約中途でチームを離れたことにより、マクラーレンとしては41歳のベテランドライバーに対してあまり良い印象をもっていないと見られており、デ・ラ・ロサはふたたび長年勤めたマクラーレンに戻る道はなく、全く新しい職場を探す必要があるとうわさされていた。

今回、デ・ラ・ロサがフェラーリに加入することになった背景には“アロンソ効果”があったのではないかと考えられている。2人ともスペイン出身で、皮肉なことには、有名な「スパイゲート」(※)スキャンダルが起きた2007年当時は同じマクラーレンで過ごした友人同士でもある。

デ・ラ・ロサがフェラーリに加わったことで、アロンソのフェラーリ内における影響力が一層強まっているのではないかとの憶測を呼んでいる。

しかし、ドメニカリは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に、「われわれはチームとして決定を下したものだ」と主張し、次のように続けた。

「われわれはその(シミュレーター)分野の質を大きく向上させる必要があり、ペドロはまさにそれに適任なんだ」

「もし彼が、フェルナンドとマッサ(フェリペ・マッサ/フェラーリ)のどちらともうまくやってくれれば、さらにいいだろう。そうすれば(チーム内での)混乱をさけることができるからね」、とドメニカリは笑顔で続けた。

(※)スパイゲートとは、2007年に発覚したマクラーレンによるフェラーリの機密情報不正入手にかかわる産業スパイ事件のこと。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック