フェラーリは16日(水)に、フェラーリの育成ドライバーであり、2012年シーズンにはフォース・インディアでリザーブドライバーを務めていた23歳のフランス人ドライバー、ジュール・ビアンキにF1のシートを獲得すべく活動していることを認めた。
今週、ビアンキが今季フォース・インディアのポール・ディ・レスタのチームメート候補にのぼっているとの報道があったが、ビアンキ本人は次のように話している。
「次に何をするのか分からない状態なので、今年はかなりつらい冬を過ごしているよ」
「チャンスはあるよ。それも、いいチャンスがね」
フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジメントを担当していることでも知られるニコラ・トッドをマネジャーにもつビアンキだが、フェラーリは16日(水)に、ビアンキが今年も引き続きフェラーリの育成ドライバー名簿に名前を連ねることを明らかにしている。
フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、マドンナ・ディ・カンピリオのスキーリゾートで開催されている恒例のフェラーリ主催メディアイベント会場で次のように語った。
「われわれとしてはビアンキのためにF1での役割を見つけようとしているところだ。何かニュースがあれば、そのときお知らせするよ」
また、フェラーリはやはり16日(水)に、昨年HRTのドライバーを務めていたものの、HRTの撤退が明らかとなったことでその去就が注目されていたスペイン人ベテランドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサを開発担当ドライバーとして迎え入れたことを発表。ドメニカリは、この件に関して次のように説明を行った。
「デ・ラ・ロサを私たちのドライバーのひとりに加えることにした。これは主にひとつの分野、つまりシミュレーター作業を強化することが目的だ。現在のテストに関するレギュレーションにおいては、これまで以上にその重要性が増してきているからね」