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ロータス、「継続性」重視のためグロジャンと契約

2012年12月22日(土)18:24 pm

ロータスが2012年シーズンに無謀なドライビングで数々の騒動を引き起こしたロメ・グロジャン(ロータス)と契約を延長したのは、「継続性」を必要としていたためだ。このように内情を打ち明けるのは、ロータスのチーム代表を務めるエリック・ブーリエだ。

今シーズンF1復帰を果たしたグロジャンは、驚くべき速さを見せることもあった一方、数々のアクシデントの発端となり、メディアからF1の「クラッシュドライバー」という不名誉なニックネームをつけられてしまった。グロジャンを放出すべきとの意見がメディアでは圧倒的多数を占めていたが、ブーリエはこのたび、ロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスと共に時間をかけてグロジャン残留の結論を出した。

スイスの『Speed Week(スピード・ウィーク)』から最終的にグロジャンと契約を延長するに至った理由をきかれたブーリエは、「継続性」がチームにおいて重要な要素であったためと述べた。

「ドライバーの交代は、混乱をもたらす」

「ここ数年、フェラーリ、レッドブルそしてマクラーレンといったトップチームのドライバーの組み合わせに注目してみると、ほとんど変更がない。これは決して偶然ではない」

「ドライバーとチームが仕事のやり方を融合させるには、多くの時間とエネルギーを要する」とブーリエは指摘する。

次に、グロジャンが来シーズンもキミ・ライコネン(ロータス)のベストパートナーになると判断した根拠をきかれ、ブーリエは「結束力、度胸、速さ、新鮮さ」を挙げた。

「グロジャンは、きちんと成長したら、グランプリで優勝するだけではなく、F1ワールドチャンピオンになれる可能性を秘めている」

「われわれの期待通りに力をつけてくれたら、すぐにでもF1で5本の指に入るドライバーになるだろう」

グロジャンは2012年のレース中に数えきれないほどのミスを犯し、なかでも、第12戦F1ベルギーGPのスタート直後に引き起こしたクラッシュでは、FIA(国際自動車連盟)もめったに下さない1試合出場停止という重い処分を受けている。

「めったに無いとは言え、ワールドチャンピオンたちでさえ、ミスは犯す」とブーリエは語り、次のように締めくくった。

「わたしはただ、ロメ(グロジャン)にシーズン初戦から競争力を発揮して欲しいと思っているだけだ」

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