トヨタは18日(火)、レクサスのリコール通知遅れ問題に関し、米国運輸省道路交通安全局(以下、NHTSA)と和解に至ったと発表した。
トヨタは今年5月、NHTSAから米国で販売した高級車ブランド「レクサス」のSUVである「RX350」および「RX450h」の2モデルに関し、運転席のフロアマットがアクセルペダルに引っかかるおそれがあるとの指摘を受けた。しかし、そのリコール(合計約15万台)を通知したのがそれから約1か月後の6月となったことなどにより、同局からリコール対策義務違反があったと指摘されていた。
今回、トヨタは同局に1,735万ドル(約14億6千万円)の制裁金を支払うことで合意したものの、これによって米国内の安全に関する法規への義務違反を認めるものではないとしている。
トヨタの専務役員であり、北米CQO(チーフ・クオリティ・オフィサー)であるレイ・タンゲイは、「トヨタは、お客さまの安全のために全力を尽くすとともに、品質データの解析、および、お客さまのご要望に迅速に対応するための評価プロセスを、引き続き強化していく。今回の和解により、議論の長期化を避けることができたと考えている。今後も、NHTSAとお客さまの安全に対するコミットメントに注力していきたい」と述べた。