ウィリアムズのテクニカルディレクターであるマイク・コフランが、同チームのベネズエラ人ドライバー、パストール・マルドナードを擁護した。
マルドナードは、今季第5戦F1スペインGPで初優勝を飾ってみせたものの、ミスを犯すことも多く、浮き沈みの多いシーズンを送ってしまった。それでも、ベネズエラ国営石油会社のPDVSAから潤沢なスポンサーマネーを持ち込んでいるマルドナードは、2013年F1シーズンもウィリアムズのシートを確保している。
いろいろと酷評されることも多いマルドナードだが、コフランは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように述べている。
「われわれはチームとして勝利し、そしてチームとして敗れるんだ」
「もちろん、共にさまざまな苦境を経験したし、彼もそこから学んできたはずだ。だが、誰かひとりを責めるのはわれわれのスタイルじゃないんだ」
「それに、もし彼にもっといいクルマを与えることができていたら、彼だってあれほど中団グループで争わずにすんでいたはずだという議論になってもおかしくないだろう」
ウィリアムズは2012年シーズンのチーム別選手権(コンストラクターズランキング)では76ポイントを獲得し、ランキングも8位となっており、わずか5ポイントしか獲得できず9位に終わった2011年F1シーズンに比べれば、ずっとましな成績を残せている。
これに関して、コフランは昨シーズン終了後にエンジンをそれまでのコスワースからルノーに変更したことが有利に働いたとし、次のように続けた。
「一番大きかったのはルノーエンジンだったね。軽くて、力強く、信頼性もあった」
「それによって、われわれは空力の開発に集中することができたし、それが功を奏したよ」