先週末に行われた2012年F1最終戦ブラジルGPで3年連続チャンピオンを確定させ、史上最年少でF1の3冠王者となったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。いずれフェラーリに移籍するのではと言われてきたベッテルだが、早期の移籍は「ナンセンス」だとレッドブルの総帥が話している。
エナジードリンクメーカーのレッドブルを率いるディートリッヒ・マテシッツが、オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツゥイトゥング)』に、ベッテルのフェラーリ移籍説についてこう語った。
「ドライバーなら誰しもフェラーリ入りを夢見るが、今の段階でベッテルがフェラーリに移籍すると考えるのはナンセンスだ」
「フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がいる限り、ベッテルがフェラーリに行くことはないだろう」
今のフェラーリはアロンソが中心となってチームが結束している。しかし、ベッテルが最終戦ブラジルGPの現場でベッテル自身が話したとおり、ベッテルとレッドブルの契約は2014年シーズン末までなのだ。
レッドブルとの契約が終わり次第、フェラーリに移籍するとも言われるベッテルだが、本人は「いまのところ、ほかのチームやほかの場所を考えても意味がないよ。僕は今の状況がすごく気に入っているんだからね」と、レッドブルとの絆(きずな)の深さを感じさせるコメントをしていた。