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F1アメリカGP開催地は鈴鹿、シルバーストン、トルコ、ホッケンハイム似

2012年11月16日(金)12:50 pm

F1アメリカGP(11月18日決勝)が開催される新設のサーキット・オブ・ジ・アメリカズに対する関係者の評価は高いが、ほかのサーキットの名物コーナーに似ているという声が多い。

テキサス州オースティンにあるこのコースの中で真っ先に目を引く部分は、急な上りの先にある1コーナーだ。そこから続く部分は、シルバーストンの名物コーナーであるマゴッツ、ベケッツ、チャペルの高速S字セクションを思わせる。

「3、4コーナーとそのあとの部分は、日本の鈴鹿のS字に少し似ている。ドライバーが大好きなコーナーだ」とレッドブルのマーク・ウェバーは地元テレビ局『KVUE』に語った。

レッドブルなどにエンジンを供給するルノーのレミ・タフィンは、サーキットのテーマをこう捉えている。

「行ったことがあるコースの中で特に難しいコーナーのいくつかを再現している。鈴鹿のS字やイスタンブールの8コーナーだ」

マクラーレンのジェンソン・バトンはさらにこう付け加えている。「ホッケンハイムのインフィールド・セクションみたいな部分まで見つけられるよ」

サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、F1サーキットデザイナーとして有名なヘルマン・ティルケが設計した。ティルケはオースティンのレイアウトについて、自身がデザインしたサーキットの中でもドライバーにとって「最も難しいレイアウト」だと『DPA通信』に語った。

「何か特別なことをしたいと考えた。そこで、すべての丘を活用したのだ。絶え間なく上り下りがあり、そこに高速コーナーの組み合わせもある」とティルケは説明している。

元F1ドライバーのアレックス・ブルツはドイツの『Sport1(シュポルト1)』に対し、オースティンのコースレイアウトの「前半」は「ジェットコースターのようで、常に高速だ」と表現している。

ブルツは、現在ランキングトップのセバスチャン・ベッテルが乗るレッドブルのほうが、2位のフェルナンド・アロンソのフェラーリよりこのコースレイアウトに合っているだろうと見ている。

しかし、フォース・インディアのリザーブドライバーで、フェラーリの育成プログラムの一員でもあるジュール・ビアンキは違う考えだ。ビアンキは、先週アブダビで行われたF1若手ドライバーテストで、アメリカGP向けの改良パーツをつけたフェラーリF2012をテストした。ビアンキは『Marca(マルカ)』紙に対し、フェラーリはアメリカGPで「競争力がある」はずだと語った。

「ファクトリーでは全員がそのために努力している。僕たちはここで競争力があるはずだ」

「高速コーナーがたくさんある。最初の部分は鈴鹿のS字みたいだ。でも、低速コーナーもたくさんあるし、急減速する部分もある」とビアンキは語っている。

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