トヨタが、プラグインハイブリッド車を含めたハイブリッド車の国内での累計販売台数が、本年10月末までに200万台を突破したことを発表。また、グローバルでは、本年1月から10月末までの販売が102万8千台と、100万台を突破し、1997年の発売以来、グローバルでの累計販売台数は460万3千台となった。
トヨタは、環境への対応を経営の最重要課題のひとつと位置付け、「エコカーは普及してこそ環境への貢献」との考えのもと、これまでハイブリッド車の普及に取り組んできた。1997年8月に国内でコースターハイブリッドEVを発売したのに続き、同年12月には世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売。2000年からは、北米や欧州など海外でも普及に力を入れてきた。
その後ハイブリッド搭載モデルを拡大しており、本年10月末現在において国内ではハイブリッド乗用車15モデル、プラグインハイブリッド車1モデルを販売。グローバルでは、ハイブリッド乗用車19モデル、プラグインハイブリッド車1モデルが、合わせて約80の国・地域で販売されている。
また、本年販売されたトヨタ車のうち、国内では40%、グローバルでは14%がハイブリッドとなった。トヨタでは、今後、グローバルで2015年末までに新型ハイブリッド車を20モデル投入する予定で、さらなるラインアップの拡充、販売地域の拡大に努めていく予定だ。
なお、トヨタでは、本年10月末までに国内外で販売したハイブリッド車のCO2排出量は、車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車のCO2排出量と比較し、国内で約900万トン、グローバルでは約3,000万トン(約160億キロリットル=東京ドーム約13,500杯分)の排出抑制効果があったと試算。気候変動の原因のひとつとされるCO2の削減に寄与したとしたほか、同等クラスのガソリンエンジン車のガソリン消費量と比較し、グローバルで約1,100万リットル(ドラム缶約5.5万個分)の消費抑制効果があったとの試算結果も発表した。
トヨタでは、今後ハイブリッド車のさらなる高性能化やコスト削減、ラインアップの拡充に取り組むことに加え、各種のエコカー開発に必要なすべての要素技術を含み、様々な燃料と組み合わせることができるハイブリッド技術を「21世紀の環境コア技術」と位置付け、ハイブリッド車以外のエコカー開発にも取り組んでゆくとしている。