11月6日(火)から、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで6チームの参加により、F1若手ドライバーテストが開幕した。
先週末のF1アブダビGPでは、4日(日)に行われた決勝レースでロータスのキミ・ライコネンがF1復帰後初の優勝を飾ったことで大きな興奮に包まれたばかりだが、そのわずか2日後からヤス・マリーナ・サーキットにはふたたびF1エンジンのサウンドが鳴り響くことになる。
今年はF1チームのうち6チーム(フェラーリ、メルセデスAMG、フォース・インディア、ウィリアムズ、マルシャ、HRT)はすでに今シーズンの若手ドライバーテストを終えており、今回のテストにはレッドブル、マクラーレン、ロータス、ザウバー、トロ・ロッソ、ケーターハムの6チームが参加することになる。
レッドブルからテストに参加するのはレッドブルのジュニアチームに所属するポルトガル人ドライバーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと、今季ルノー・ワールドシリーズ(ルノーエンジンによるフォーミュラカーで行われるワンメイクレースシリーズ)でチャンピオンに輝いたオランダ人ドライバーのロビン・フラインスだ。フラインスは今回ザウバーでもテストを行うことになっている。
マクラーレンではテストドライバーのゲイリー・パフェットとオリバー・ターベイ、それに元F1ドライバーであるヤン・マグヌッセンの息子である20歳のケビン・マグヌッセンがテスト走行を行う。このうち31歳となるパフェットは本来であれば若手ドライバーとみなすのは難しいはずだが、F1でのレース経験に関する抜け穴を用いることで昨年に続き、引き続きこのテストに参加することになっている。
先週末優勝を飾ったばかりのロータスの今季のF1カー(E20)をドライブすることになるのは、4度F1チャンピオンに輝いた有名な元F1ドライバー、アラン・プロストを父に持つニコラ・プロストと、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で活躍するエドアルド・モルタラ、それに今年のGP2(F1の下位カテゴリー)チャンピオンとなったダビデ・バルセッキだ。
ザウバーでは、来季レギュラードライバーに昇格すると考えられているメキシコ人リザーブドライバーのエステバン・グティエレスと、前述のフラインスがテストを行うことになっているが、うわさによれば、フラインスは来季ザウバーでリザーブドライバーになるのではないかと言われている。
トロ・ロッソでは、今シーズンのGP2でランキング2位となったルイス・ラジアと、そのライバルであったジョニー・チェコットJr.がテストを行うことになる。ベネズエラ人ドライバーであるチェコットの父親はやはりかつて70年代から80年代にかけてオートバイやF1のレースに出走した経験を持つ元ドライバーだ。
そして、ケーターハムからはテストドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデとアメリカ人ドライバーであるアレキサンダー・ロッシがテストに参加する予定になっている。