2013年にザウバーに移籍するニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)。将来、フェラーリ加入を目指しての動きといわれているが、本人は1日(木)、これを否定した。
元F1ドライバーで現在はイギリスの有料TV局『Sky(スカイ)』の解説者、ジョニー・ハーバートは、ヒュルケンベルグの移籍に驚き、フォース・インディアからザウバーではステップアップでも何でもなく、チームの横すべりというのだ。
「両チームともレースの週末では似たような順位争いをしている。(移籍は)大きな前進とはいえないな」と、ハーバートは語った。
ところが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の代役で来季フェラーリ入りを視野に最近も何回となくチームと話し合ったと、ヒュルケンベルグは明かしている。
最終的にフェラーリはマッサ継続を決めたが、フェラーリ製エンジンを使用するザウバーが、しばしば政治的にフェラーリの味方をしている。
ヒュルケンベルグは、アブダビで次のようにドイツ『SID通信』に語っている。「フェラーリとは少しだけ胸の内を探り合ったりしたけれど、ただそれだけさ」
ザウバー移籍はフェラーリ入りに一歩前進したのか質問されたヒュルケンベルグは、きっぱりとノーと答え、次のように続けている。
「ザウバーは大きく進歩したよ。今季は強力なチームだ。移籍が正しい動きと思わなければ、最初から決断しないさ」