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トヨタ、WEC最終戦上海6時間で今季3度目のポール獲得

2012年10月27日(土)19:55 pm

トヨタが、WEC(世界耐久選手権)の最終戦上海6時間の予選で、今季3度目となるポールポジションを獲得した。

WECへハイブリッドマシンのTS030で参戦しているトヨタ。今回は、SUPER GTの最終戦と日程が重なったことから、中嶋一貴は参戦せず、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2人でアウディのハイブリッド車R18 eトロン・クワトロに戦いを挑んでいる。

予選でタイムアタックを担当したのはブルツ。ブルツはこの週末を通して最速となる1分48秒273を記録し、2番手の2号車アウディに0.1秒差を付けてポールポジションを獲得した。佐藤琢磨が所属するOAKレーシング15号車は、8番手になっている。女性ドライバーの井原慶子が所属する ガルフレーシング29号車は、LMP2クラスの10番手になった。

ポールを獲得したブルツは、次のようなコメントを残している。

「今日の公式予選はドライバーの力というよりTS030 HYBRIDの性能で勝ち取ったといった方が良いだろう。サンパウロ(ブラジル)の公式予選では完璧なラップを刻むことが出来たが、ここでは最後のセクターで少しタイムロスをしてしまった。風向きを読み切れなかったのがその理由だが、それでもアウディに対して良いタイムアタックが出来てポールポジションを獲得出来たので嬉しい。昨日の公式練習ではロングランにおけるTS030 HYBRIDの戦闘力が高いことが確認出来たが、問題はやはり他車との混雑だ。明日の決勝レースは当然接近戦になる。恐らく富士のレースと同じような戦いになるだろう。しかし、負けるわけにはいかない」

また、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンはこう語った。

「性能面から考えると、今週末はまずまず上手く行っている。ポールポジションが獲得出来たことも非常に嬉しい。ライバルに対して、もう少し差を付けられる余裕があったが、アレックス・ブルツが2ケ所のセクターで素晴らしい走りを見せてくれたので大変満足している。6戦に挑み3度のポールポジションは十分満足出来るが、我々の目標は明日の決勝レースで3勝目を挙げることだ。レースはタイヤの摩耗状態が予想より厳しいので、明日はこれまでとは異なった戦略になるかもしれない。アウディとの接戦になることは分かっているが、富士と同様に完勝して最高の気分でシーズンを締め括りたい。」

WEC最終戦上海6時間の決勝は、現地時間午前11時(日本時間12時)にスタートする。

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