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シューマッハの引退決断は遅すぎだとブリアトーレ

2012年10月06日(土)9:25 am

フラビオ・ブリアトーレは、以前ベネトン(現ロータス)で共にタイトルを勝ち獲ったミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が下した現役引退の決断を支持している。

ブリアトーレは1991年にデビュー間もないシューマッハをベネトンに迎え入れた。そしてシューマッハとベネトンは1994年と1995年の2年連続で、ドライバー部門とチーム部門の両方を制した。

その後、シューマッハは1996年に当時成績不振にあえいでいたフェラーリへと移籍した。フェラーリに加入してからの数年間はタイトルをあと一歩のところで取り逃がしていたシューマッハだったが、2000年から2004年までは前人未到の5連覇を果たすなど、まさに黄金期を作り上げた。

そして、シューマッハは2006年に最初の現役引退を表明した後、2010年にメルセデスGP(現メルセデスAMG)から現役復帰。しかし、周囲が期待していたほどの成績を収めることができずにいる。今シーズン第8戦のヨーロッパGPで現役復帰後初の表彰台を獲得したものの、現時点のポイントは43ポイントにとどまっており、チームメートのニコ・ロズベルグ(93ポイント)に大きく水をあけられている。

シューマッハのキャリアの変遷を見守ってきたブリアトーレは、2013年に中団チームからレースに参加するようなことをしないと決めたシューマッハの判断は正しいと考えているようだ。

「シューマッハは賢明な決断を下した」と、ブリアトーレはドイツのメディアに語った。そして「数年ばかり遅すぎたけどね」と付け加えた。

しかし、一部ではシューマッハは何の決断も下していないと考えられている。マクラーレンからルイス・ハミルトンが移籍してくるのに伴いメルセデスAMGでのシートを失ったシューマッハに残されていた2013年の現実的な選択肢は、ザウバーか、あるいはウィリアムズだけだったのだ。

元F1ドライバーのアレキサンダー・ブルツは、偉大なキャリアの味気ない終わり方だと指摘している。

「メルセデスはシューミ(シューマッハの愛称)に名誉ある引退を認めることで、ハミルトンの移籍発表を待つことなく行った。いかにこのビジネスが無慈悲なものかを見せつけたよね」とブルツは『Speed Week(スピード・ウィーク)』に語っている。

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