現役時代に通算4回F1ワールドチャンピオンに輝いたアラン・プロストが、先日ポール・リカールで開催されたルノーワールドシリーズのイベントで、現代のレッドブルF1カーをドライブしたことが話題となった。その話題が冷めやらぬ間に、プロストの息子のニコラが来月アブダビで開催されるF1若手ドライバーテストにロータスから参加することが明らかになった。
現在ニコラはロータスとつながりがあるル・マンのチーム、リベリオンでレースを行っているが、今年最後のF1の“若手ドライバーテスト”でロータスのハンドルを握る。
メディアに向けた声明の中で、ロータスはニコラを“リザーブドライバー”と述べている。そしてニコラはアブダビのテストに向けた準備のため、スペインのナバラ・サーキットで2日間の走行を行う予定となっている。
ニコラは「僕のキャリアでエキサイティングなステップだ」と喜びを語っていた。
しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュはこの“若手ドライバー”テストの形式を酷評している。
「正直に言うのであれば」と切り出したウィットマーシュは『motorline.cc』で次のように続けた。
「みんなその機会(若手ドライバーテスト)を自分たちのクルマのさらなる開発のために利用している」
「若いドライバーが翌年から(F1で)レースができるように、それに向けた具体的な準備を行うことを目的とした若手ドライバーテストというものを、私は見たことがない」
「それを認めたくはないが、それが事実だ」とウィットマーシュは締めくくった。