2011年シーズン開幕前にラリーレースで大けがを負い、F1復帰を目指してリハビリに努めているロバート・クビサだが、最近はイタリアでのマイナーレベルのラリーレースでモータースポーツの世界に復帰を果たし、これまでに3戦を戦ってきている。そのクビサが、今後は「サーキット」での走行を視野に入れていると明かした。
クビサはラリーカーが運転できるほどの健康状態を取り戻してはいるものの、いまだフォーミュラカーを運転できるまでには至っていない。というのも、クビサの右腕はまだ完全に以前のような状態に戻ったわけではなく、現時点ではまだフォーミュラカーの狭いコクピットの中で腕を完全に動かせるまでには回復していないからだ。
だが、2010年シーズンまでBMWやルノーでF1キャリアを積み、トップレベルのF1ドライバーであるとの評価を受けているクビサは、近いうちにF1のような形式のサーキットレースへの復帰が目標であると認めている。
クビサは『Autosprint(オートスプリント)』誌に次のように語った。
「将来のことを考えたとき、7割はサーキットで走って、残りの3割はラリーをやっていると思うよ」
クビサは、2013年には可能な限り高いレベルでのレースシリーズにフル参戦したいと考えており、2014年には間違いなく次の目標としてF1への復帰を狙っていると明かしたが、同時に次のように付け加えた。
「今F1の話をするのは時期尚早だよ。ほとんどゼロからの出発だからね。ラリーはアドレナリンを分泌しテンションを高めるには有益なんだ。でもサーキットではさらなる集中力が求められる」
「だから、そのふたつをうまく切り替えていきたいんだ。サーキットで一連のテストを計画しているよ」とクビサは明かしている。