2006年にフェラーリに移籍以来、今年で7年目を迎えるマッサだが、2010年にチームメートとしてフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が加入して以来、その陰に隠れた存在となってしまっていた。特に今季は開幕から不調が続いたこともあり、マッサがいずれフェラーリのシートを失うことになるだろうとの見方が大勢を占めていた。
だが、このほどベテラン記者のロジャー・ブノワが、スイスの『Blick(ブリック)』紙に、このところ復活の兆しが見えてきたことでマッサはフェラーリ残留を確かなものにした、と次のように書いている。
「(2013年は)マッサにとって赤いクルマでの8年目のシーズンになるだろう」
これを裏付けるかのように、先週末にレースが開催されたシンガポールにおいて、アロンソは来季のマッサの後任候補としてうわさされているドライバーたちについて「取るに足らない」と表現し、公然とマッサを擁護していた。
「いろんな名前が聞こえてくるけれど、フェリペが成し遂げてきたことと、こういう取るに足らない連中がやってきたことを比べてごらんよ」と話したアロンソは次のように続けた。
「僕に言わせれば、僕たちにはフェラーリを尊重するドライバーが必要なんだ。赤いクルマのために、チームのために働くという伝統を尊重することがね」