ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)は、シンガポールGP決勝前に行われた1分間の黙とうに参加していなかった。
2週間前に他界したシド・ワトキンス博士に捧げられたものだった。ワトキンス博士は医師として長年F1に携わり、安全性の向上に尽力した人物だ。
なぜ黙とうに参加しなかったのかという質問を受けたシューマッハは、ドイツの『RTL』局に「申し訳ないと思っている。その時、僕はトイレに入ったままだったんだ」と答え、「僕の思いはシドと共にある」と付け加えた。
1991年にF1デビューを果たしたシューマッハは、ワトキンス博士との間には「たくさんの思い出がある。仕事の面、そして個人的な面の両方でね」と述べた。
そして「僕が1999年(シルバーストーン/イギリスGP開催サーキット)にクラッシュしたとき、彼はすぐに僕のそばに来てくれたんだ」と当時を振り返っていた。
シューマッハは1999年のイギリスGPの決勝レース最中に高速でタイヤバリアに激突し足を骨折するクラッシュを喫していた。