2011年はじめにラリーの事故で大ケガを負って競技生活から遠ざかっているロバート・クビサであるが、過去に2度の世界チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのミカ・ハッキネンは、「クビサがF1に復帰できると信じている」と明らかにした。
ポーランド紙『Przeglad Sportowy(プジェグロンド・スポルトヴィ)』は、「もしクビサが復帰できる状態なら、間違いなくシートを確保できるだろう」とするハッキネンのコメントを伝えた。
「もし回復できれば、将来は開けている」と続けている。
クビサは先日、イタリアで行われた小さなラリーの大会でモータースポーツ競技に復帰し、復帰戦で見事優勝を果たした。
「彼は優れたドライバーであったが、今でもそれは変わらない」とハッキネンはクビサを高く評価し、次のように続けた。
「まだ若い。F1に復帰できるかって? もちろんだよ。F1は、才能のあるドライバーに対していつでも門戸を開いている」
「ただ、とてもタフなスポーツではある。昔もそうだったけれど、今はこれまでになく厳しくなっている。健康面にまったく問題がなくても難しい。問題があったらなおさらさ」
ハッキネンは、1995年のオーストラリアGPでのアクシデントで頭がい骨を骨折し、サーキットで緊急の気管切開を行うというひん死の重傷を負ったが、見事F1に復帰してみせた。
しかし、ハッキネンでさえ、「ロバート(クビサ)の現状は僕の時よりもずっと厳しい」と認めている。