前戦イタリアGPで2位に輝いたセルジオ・ペレス(ザウバー)の走りは、今シーズン最も傑出したものであった。これは過去3度のF1チャンピオンに輝いたニキ・ラウダの言葉である。
決勝後、表彰台上でのインタビュアーを務めたラウダ。その際にラウダは、自らのトレードマークである赤い帽子を脱ぐことで、ペレスに対する敬意を示した。
「神のような走りだった」とスイス紙『Blick(ブリック)』に対して語ったラウダは、次のように続けた。
「常に冷静であり、ミスをしない」
「今シーズン、これほどまでの印象を私に与えたドライバーは彼が初めてだ」
ラウダは「ペレスが何か大きなことを成し遂げるだけの可能性を秘めていることは明らかだ」としながらも、ペレスの2013年のフェラーリ移籍に関しては明言を避けている。
「しかし、インターネット上で流れているうわさに関してコメントをするつもりはないがね」
なお最新の情報によると、マクラーレンのルイス・ハミルトンの後任としてペレスの名前が挙がっているという。またペレスの所属するザウバーに対しても、ラウダは称賛の辞を述べた。
ザウバーのマシンC31の素晴らしさについて問われたラウダは、笑いながらこう答えた。「シンプルなデザインだよ。このスイス品質を他チームは見習うべきだ」
「そしてチームの指揮を執るモニシャ・カルテンボーン(チームCEO)の存在を忘れてはならない。彼女はすべてを統制下に置いている。その手腕には脱帽するしかないね」
当のカルテンボーンは、チームの次なる目標は表彰台のトップに輝くことだと考えているようで、ブラジルのモータースポーツ専門メディア『Totalrace(トータルレース)』に対して次のように語っている。
「勝てるかどうかは難しいところです。1位になるためには、あらゆる物事を上手にまとめ上げなくてはなりませんからね」
「ミスのない完ぺきなレースをすることができれば、実現可能だと確信しています」