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元レッドブルのテストドライバー、メルセデスAMGから若手テストに参加

2012年09月13日(木)9:08 am

かつてレッドブルとトロ・ロッソでテストドライバーを務めていたニュージーランド人ドライバーのブレンドン・ハートレイがメルセデスAMGの若手ドライバーテストに参加していることが明らかとなった。

現在22歳となるハートレイだが、2010年に現在はレッドブルのセカンドチームであるトロ・ロッソのドライバーとして活躍中のダニエル・リチャルドとともにレッドブル系2チームのテストドライバーを務めていたが、シーズン終了後にやはり現在はトロ・ロッソのドライバーとなったジャン・エリック・ベルニュにその座を奪われる形で、解雇されていた。

レッドブル解雇はF1を目指していたハートレイにとって大きな後退となっていたが、今週11日(火)からマニ-クール・サーキットで開催されているF1若手ドライバーテストにメルセデスAMGのレーシングスーツを着たハートレイが姿を見せている。

メルセデスAMGによると、ハートレイは2011年から同チームのシミュレーター・ドライバーとしての役割を担ってきているという。

ハートレイの公式ウェブサイトには、「(マニ-クールでの)最初の2日間のテストはすべてが予定どおりに進められている。13日(木)にW03(メルセデスAMGの2012年型車)をドライブすることになる」とのメッセージが掲載されており、その中でハートレイは次のように語っている。

「2年前には、またF1のトップチームのために運転するチャンスがあるとは思えなかった」

「2008年に初めてF1のテストを受けたときに比べれば、かなり成長していると感じている。あの頃はまだほんの18歳で、F3を卒業したばかりだったからね」

「あれ以来、僕は自分自身についてもレースという仕事についても多くのことを学んできた。このチャンスを最大限に生かせるようベストを尽くしたい」

メルセデスAMGでは、マニ-クールの若手ドライバーテスト初日の11日(火)と2日目の12日(水)には、テストドライバーのサム・バードによって「トリプルDRS(※)」やコアンダ効果(※)を利用した新しい排気システムの重要な開発テストを行っている。

(※)2011年から追い抜きをしやすくするためのDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)と呼ばれるシステムが導入されているが、メルセデスAMGでは今年からそのシステムを作動させることによってさらなる空気抵抗の削減をはかることができる「ダブルDRS」と呼ばれるシステムを導入しているが、同チームではこのシステムをさらに発展させたトリプルDRSを開発中だと言われている。

(※)コアンダ効果とは、非常に速く流れる流体が物体の表面に引き寄せられる現象のこと。特に航空分野ではこの効果を用いて揚力を得る仕組みがさまざまな形で導入・応用されている。

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