11日(火)、フランスのマニ-クール・サーキットで、F1若手ドライバーテストが始まった。
今回のテストに参加するのは、フェラーリ、メルセデスAMG、フォース・インディアの3チーム。かつてフランスGPの開催地であったフランスの中央部に位置するマニ-クール・サーキットで3日間にわたって行われる。
出走するのは、フォース・インディアがジュール・ビアンキ、ルイス・ラジア、ロドルフォ・ゴンザレスで、メルセデスAMGがサム・バード、フェラーリがジュール・ビアンキとダビデ・リゴン。
イタリアGP後に、フェラーリのフェルナンド・アロンソは、次戦シンガポールGP(9月23日決勝)に向けてチームが「たくさんの新パーツ」を準備中であることを明かした。
また、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、「(マニ-クールでの)テストの優先事項のひとつは、シミュレーターとコースとの相関を微調整することだ」と話している。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、ここ数戦苦戦を強いられているメルセデスAMGも、大幅な改良パッケージを用意しており、「まったく新しいリア」もテストするという。
「(新パッケージには)いわゆるコアンダ排気と新しいサイドポッドがある」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。コアンダ効果とは、水や空気といった流体は触れた物体に沿って流れていくという流体力学の原理で、今シーズンは多くのチームがこの効果を使ったデザインを排気周りに施して、排気を空力的に利用しようとしている。
メルセデスAMGは、最近チームの風洞施設の性能を高め、従来の50%から60%スケールモデルが使用できるようになった。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今回の新パッケージがその最初の成果であると伝えている。